キャスト対談 第30弾
キャスト Y さん × 支援員 廣田 夕祈 様
廣田 夕祈。
足立区障がい福祉センターあしすと所属。
廣:Yさんご無沙汰しています。
お仕事は順調ですか?
Y :いろいろな業務があるので、
楽しいです。
廣:実際にどのような仕事をしていますか?
Y :収集運搬やスピッツはがし、
草むしりや駐車場の清掃などをしています。
廣:どの業務が得意ですか?
Y :もう一人のキャストと、
声を掛け合いながらできるので、
収集運搬は楽しいと思います。
廣:前の職場では、
割と一人でやる作業が多かったですよね。
仲間と働くっていうことが楽しいのね。
どのような声掛けをしているのでしょうか?
Y :「せーの」と言って、息を合わせています。
廣:ペアになる方はその日によって違うのですか?
Y :その日によって違います。
廣:ペアになる人によって、
「せーの」を言うタイミングが違ったり……。
Y :人によって違うので、
タイミングを合わせるのが大変です。
廣:そうですよね。
でも、だんだんと、
合わせることができるようになりましたか?
Y :前より合わせられるようになりました。
廣:それは良かったですね。
以前はよく、
スピッツを落としてしまうことがありましたよね。
緊張したり焦ってしまったりしたことがあったと思いますが、
今はどうでしょうか?
Y :今はゆっくり丁寧にやれば、
前よりミスをすることが少なくなりました。
廣:緊張や焦りはミスに繋がるので、
焦らず丁寧に仕事をしましょう。
以前話をした際は、
草むしりや駐車場清掃のお仕事が
好きだと話してくれましたが、
今はどうですか?
Y :今もやります……
大丈夫です……
うまく言葉が出てきません。
廣:今もやる日があって、
草むしりや駐車場の清掃も
がんばって取り組んでいるということでしょうか?
Y :そうです。
廣:仕事の中で、
特に気を付けていることはありますか?
Y :収集運搬のときは、
車や人にぶつからないよう気を付けています。
廣:もう一つ、
前回話した気を付けることは覚えていますか?
Y :……。
廣:収集運搬に限らず、
他の人と仕事をするときに……?
Y :チームワーク……。
廣:チームワークで、
特に何に気を付けるのでしたか?
Y :あまり強く言わないようにすることです。
廣:そうです。
人にお願いする時や話をする時に、
Yさんは強く言ってるつもりがなくても、
一生懸命になっていて強く聞こえてしまうことがあるので、
にっこりお願いしましょうと話をしました。
できていますか?
Y :時々、指導員から
今の言葉は強いよと言われてしまいます。
廣:そうなのですね。
意識してにっこり笑顔でお願いするようにしましょう。
Y :はい、わかりました。
廣:少しプライベートについても聞きたいと思います。
陸上について、最近の活動を教えて下さい。
疲労骨折してしまった足の具合はどうでしょうか?
Y :病院ではジョギングから始めましょうと言われていて、
少し走り始めています。
廣:これから寒くなるので、
ケガには気を付けて下さいね。
Y :走れなかった分体力が落ちてしまいましたが、
これからも陸上は続けていきたいと思っています。
廣:仕事と陸上を両立して続けていけると良いですね。
Y :はい。
廣:これで最後にしますが、
この会社で働き続ける上で不安や心配なことはありますか?
Y :みんな、作業のペースが早くて、
ついていけないことがあります。
周りと合わせるにはどうしたら良いのか悩んでいます。
廣:周囲の人のペースについていけるよう
がんばろうと思っているのね。
Y :でも、慌てるとミスをしてしまうので
そこが難しいです。
廣:慌ててミスをするとやり直しになってしまい、
結局時間も手間も余計に掛かってしまいますよね。
まずは正確にやったうえで、
徐々にスピードを上げていきましょう。
焦らず落ち着いて……。
Y :分かりました。本日はありがとうございました。
※付記
Yさんは、中学生から陸上競技を始め現在も続けています。
平成25年9月に行われた、第68回国民体育大会「スポーツ祭東京2013」の炬火リレーでは、
最終ランナーを務め、その様子が29日付の読売新聞に掲載されました。
[協力]
足立区障がい福祉センターあしすと
東京女子医科大学大学ニュース 2016年11月第764号より